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建築設計と映像制作

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Creative Life Work

道東の景色とguild NEMURO

2016年の春に、1週間ほどかけて道東の方に旅行に行きました。

トップにある画像は根室に行ったときに撮影したものです。人工物が全くなく、普段は見ることのできない幻想的な景色を眺めることができました。同じ北海道でも、こんなに知らない場所、知らない景色がたくさんあったんです。

 

距離と時間

考えてみたら、車で高速を使って札幌から根室まで行くなら6時間かかります。東京や大阪に飛行機で行くよりも実はハードル高い。札幌に住んでいる人でも、行ったことがある人って少ないのではないでしょうか。僕もその時が初めての根室でした。

 

guild NEMURO

一番行きたかったのがこちら、根室にあるguild NEMUROでした。

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天井が高くとても開放的な空間。

ハイセンスなものがハイセンスに並べられ、まるでギャラリー。

奥にはキリンの剥製、写真にはありませんが、他にもヒグマの剥製やクジラの骨などありました。(売り物ではありません)

 

たまたま素敵な財布が目につき一目惚れ。その商品について、店主の中島さんからとても丁寧に説明をしていただき、その語り口から「本当に自分が良いと思ったものだけを仕入れている」ことを感じました。そうでなければ、一つ一つの商品についてあんなに語れません。そして、ゆったりとした時間の流れの中で、客と店主が対等の関係で対話ができるからこそ、その気持ちが強く伝わってきます。(かなり話し込んでしまいました)

 

さらに、その財布は中島さんがまったく同じものを使っていて、手触りや革の柔らかさが経年変化でどうなるかを手にとって見せてもらうこともできたので、さらに好感度がアップ。この人が使っているなら間違いない、ということで購入確定。

 

道東での人のつながり

根室をはじめとした道東は、首都圏に比べて人が少ない分、人やお店同士のつながりがとても強いんです。いろんなお店の人から、その地域のいろんなオススメを聞いたり、ショップカードをもらったりしていくことで、さらに行きたいお店が増えていきます。

実際、情報の少ない中で2015年に初めて道東に旅行に出ましたが、その時に現地の人やお店からいろんなオススメを聞きました。その時に時間が無くていけなかったところを2016年に回ってきた。2年連続で行ったのはそういった理由からでした。

 

消費について

どんな人から買うか、だれが作ったか、どこ国から仕入れたものか、原材料は何なのか、ということに意識がシフトしています。同じものを買うにしても、この人から買いたいとか、このお店のコンセプトに共感しているからここで買いたいとかってありますよね。

根室でたまたま買った財布ではありますが、私にとって消費のあり方についてこうあるべきだよなと考えさせられる良い機会でした。自分が本当に良いと思っているものを売っている人から買いたい。考え方が共感できる人から買いたい。「お得かどうか」で買うかどうかを決める時代から、消費のあり方が変わってきているんだなと思った、そんな道東の旅でした。