カフェ居心地論 〜3つの要素〜
カフェで過ごす時間が好きです。いろんなカフェに行きます。仕事柄なのかコーヒーの味がどうこうよりも内装のデザインや雰囲気で選ぶことが多いです。しかし、たくさんのカフェに行くにつれて居心地のいいカフェとそうでもないカフェとの違いについて考えるようになりました。というのも、内装がおしゃれでかっこよくても、「また行きたい」と思わないお店もあるのです。その理由について考察したことをまとめてみました。
カフェの居心地を構成する3つの要素
大きく分けるとこの3つ。
- ハード(立地、内装、間取り)
- ソフト(提供するサービス内容、情報発信、ブランドイメージ)
- サウンドスケープ(環境音、BGM、声)
これら一つ一つについて解説していきます。
1)ハード(立地、内装、間取り)
一番わかりやすいのがハード。物理的なお店の立地や店舗内装、席の配置、窓の位置、店員さんや他のお客さんとの距離感、照明の明るさ、テーブルやカウンターの高さや広さ、椅子の座り心地などなど。言えばキリがないのですが、基本的には目に見えるもの。ここから見える眺めが良いとか、お店の内装がオシャレだとか、要は視覚的な要素です。
2)ソフト(提供するサービス内容、情報発信、ブランドイメージ)
提供されるサービス全般のこと。提供される食べ物や飲み物。店員さんの対応。そして、そのお店がどのようなブランドコンセプトをもとにサービスを提供しているかどうか。
特に今ではSNSでの情報発信は切っても切り離せない関係。例えばどのようなメニューがあるのか、定休日や営業時間がわかりやすく提示されているか、駐車場はあるのか、そしてそのお店がどんな雰囲気なのかを、写真や文章で適切な情報発信がされているかどうかもブランドイメージに関わる大切な要素になります。
3)サウンドスケープ(環境音・BGM・声)
居心地が良くてついつい長居してしまう店。また足を運びたいと思う店がある。その一方でハードもソフトも良いなと思っても、一回行って一度きりのお店もあります。その理由を考えたときに出した答えが「音」の違いだったんです。
カフェに訪れると、様々な音が耳に入ってきます。流れるBGM、コーヒーを淹れる音、調理をする音、他のお客さんの声、人が歩く足音、椅子を引く音、扉の開け閉めの音、コーヒーカップをソーサーに置く音、外から聞こえる環境音などなど・・・。この目には見えない音がカフェでの居心地に与える影響はかなり大きいと感じております。
もっと言うと店員さんの声
気に入ったカフェの店員さんはみんな良い声してるんです。個人店にも良く行きますが、チェーン店のスターバックスにも行きます。スターバックスの店員さんはとてもサービスが良くて教育がしっかりしているイメージがありますが、そのベースには働いている人がコーヒーやスターバックスというブランドを愛しているということが挙げられます。好きなことを仕事にできている。コーヒーが好き。そういう想いが声になり、サービスとなり、お店の雰囲気を形作る大切な要素になっていると思います。