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【2級建築士製図】作図に時間がかかってしまう人の最初のステップ

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練習すれば手順を覚えるので、自然と作図時間が短縮していくものです。しかし、それでもなお時間内に描ききれないという方もいらっしゃるかと思います。ただがむしゃらに練習する前に、一度立ち止まって原因について考えてみましょう。

時間内に描ける人と描けない人の違いとは?

作図をスタートしてから描き終えるまでの時間を分解してみると「手を動かしている時間」「手が止まっている時間」に分けられます。作図というのは当然「手を動かす=線を引く」という行為の積み重ねで図面をやっと完成させることができます。ですから、継続的に手を動かすことが重要です。作図中に手が止まっている状態というのは、何らかの思考をしている状態であり、できる限り「思考をしている状態」を排除することが必要です。

作図中の「思考あるある」

まだ作図を始めて間もない方がやりがちな作図中の「思考あるある」とその対策についてご紹介します。

次はどこを描けばいいんだっけ?

手が止まっている人は、おそらくこれが一番多いでしょう。最初のステップとして「作図手順を覚える」ことが何よりも大切な基本中の基本となります。身体が自動的に動くぐらいにまで練習しましょう。作図は「作業」です。

描き漏れはないかな?

描き漏れチェックは後でオッケー。まずは手を動かすことに意識を向けましょう。

あ、細線なのにちょっと太かったかな?

仕上がりに関する細かいことは気にしない。反省は全て描き終わってからにしましょう。

まとめ

まずは、手順を覚えることが何よりも重要です。描き慣れてからの自分なりのアレンジはオッケーですが、最初から手順を無視して場当たり的に描いている方はミスや描き漏れが多い傾向にあります。手当たり次第描いてしまうと時間配分を意識しにくいので、残り時間の使い方も戦略を立てにくいのです。基本を忠実にこなすからこそ、その後の伸び代が期待できるのです。 

本試験までの時間は限られています。ただがむしゃらに練習するのではなく、効率的に実力を伸ばしていく必要があります。生徒さんの中には最初から自己流にアレンジしてやってしまう人がいますが、そういう方は授業の後半で伸び悩むことが多いです。順調に伸びる人の特徴は「教えたことを素直にやる人」です。学校が何十年もかけて培ってきた「効率的な作図の仕方」を教えているのですから、それに耳を貸さないのはとても勿体無いことです。人それぞれやりやすい方法はあるのかもしれませんが、まずは教わったことをやってみた後にしましょう。